
「俺が代打を引き受けた松本右侠だ!!」

実はウキョウの名前の「キョウ」の漢字は「侠」では無いけれど、
本当の漢字が『ことえり』には入っていないみたいなので便宜上
「侠」の字を使う事にしました。
よく来てくれました。
このページは管理人が自らの作品を解説する、
というとんでもなく恥ずかしいページです。
はじめに断っておきますがここには作品のあらすじやキャラクター紹介はありません。
既にこの作品を読んでくれたものとして進めていきます。
いうなれば文庫本の後ろにおまけとして書いてある解説の様なものと思って下さい。
それではあまりにも読者に対して不親切だ、と言う方も居られるでしょうが
このページはあくまで管理人の趣味の元作成されていますのでご了承下さい。
どうしても作品の内容が知りたいという奇特な方は秋田書店に連絡して、
在庫を見てもらうか古本屋かマンガ喫茶で捜してもらうしかありません。
それでは『麻雀鬼ウキョウ』の解説をいたします。
『麻雀鬼ウキョウについて』
by 管理人

コミックスは全9巻出ました。
1巻当たり10話入っているので、
他のコミックスよりお得ですよ。
1.この作品を書く事になったきっかけ
まずは1本の電話から
管理人はまだ十代の頃に週刊少年チャンピオンに作品を投稿した事があります。
その後しばらくチャンピオンとは疎遠になり、週刊少年マガジンの方でデビューしました。
そのデビュー作は麻雀漫画で、別に解説しますが『麻雀白虎隊東』という作品です。
それが雑誌に載った時にチャンピオンの編集部から電話がかかって来ました。
「デビュー、おめでとう。よかったらうちにも書いてよ」。
その人が後にこの『麻雀鬼ウキョウ』を生むきっかけを作った編集の山◯さんでした。
8年の時は流れて……
『麻雀白虎隊東』でデビューした後僕は上京し、
アシスタントを経て今度はマガジンスペシャルで作品を書くようになりました。
読み切りだった『麻雀白虎隊東』の続編を何本か書いた後、
初めての月刊連載『タイマンゴルファー勝』というゴルフ漫画を2年半くらい続けました。
その間にも何回かチャンピオンの山◯さんからは電話を頂いたのですが、
マガジンとの契約があった為他の雑誌には書く訳にはいかず断り続けていたのです。
その頃の僕はとりあえず連載も続いていたしコミックスも出て、
なんとなく漫画家らしい生活ができる様になっていました。
しかし『タイマンゴルファー勝』の連載終了後生活は一変しました。
それまで懇意にしていた担当さんが異動してしまい僕の仕事は激減したのです。
読み切りを何本か書いたものの連載の仕事が決まらず、
編集部との打ち合わせもとどこおってしまいました。
やがて生活費を稼ぐ為僕は漫画と関係のないバイトを始めました。
そんなある日再び電話がかかって来ました。
「久し振りだね。よかったらうちに書いてみない」。
懐かしいチャンピオンの編集の山◯さんの声でした。
あれから8年の時が流れていました……。
2.読み切り『麻雀鬼ウキョウ』
再び麻雀漫画を書く事に

このイラストは読み切りの『麻雀鬼ウキョウ』用に書いたものです。
編集の山◯さんは実に熱心な人でした。
「麻雀モノを書いて欲しいんだ、是非君に!!」みたいな感じでした。
その熱意に押されて僕も約1年振りにネームを書く気になり再び麻雀漫画を書く事になりました。
こうして出来上がったのが読み切りの『麻雀鬼ウキョウ』でした。
この作品は麻雀のアイディアとしてはごく在り来たりの方法です。
『他の卓のパイを持って来て自分の手牌と入れ替える』という麻雀のルールから外れた
本当なら絶対出来っこない方法です(見つかったら半殺しでしょうね)。
この読み切りウキョウの主人公は名前は連載作品と同じですが繋がりはありません。
とりあえずこの作品で僕が書きたかったテーマは『脱皮』でした。
普段はメガネをかけた優等生がいざ麻雀の勝負の時には化粧をして髪の毛を染めて逆立てて登場する。
という麻雀には全然関係の無いところに力を入れたものです。
しかし、このアイディアは担当さんにはあまり受けがよく無くて、
後の連載ウキョウには取り入れられませんでした。
3.週刊連載『麻雀鬼ウキョウ』
初めての週刊連載
読み切りウキョウを書き終えた後、
僕は何年か振りにアシスタントの仕事をすることになりました。
というのはマガジンで新人作家の新連載が始まるので
誰でも良いから1ヶ月だけでも手伝える人はいないか?
と言う事になって急きょ僕に連絡が来たのです。この時僕は実感したものです。
「何年か前に連載していても、今書いていなければ漫画家とは見なされないんだ」。
そんなおりまたしても山◯さんから電話がありました。
「今度は連載用にネームを書いてみないか?」という話でした。
僕は当然の様にその話を引き受けました。
キャラクター設定
週刊連載用に読み切りウキョウのキャラクター設定をやり直す事になり、
舞台を高校にする事から『学園漫画』のノリで考えて出した答えが、
もう一人の主人公『村上肇』の登場です。
結局主人公のウキョウ自体は麻雀が強い他はこれといって特長が無く、
しかも自分から進んで勝負する訳も無いのでこのままではお話になりません。
トラブルメーカーとしてウキョウを勝負に巻き込んでしまう人物、
そして読者をミスリード(間違った考えを当然の様に思わせる)
するために『ハジメ』は設定されました。
こうして書くとハジメはとんでもない厄介者の様ですが、
実は彼こそが僕が以前から書きたかったキャラクターなんです。
『麻雀鬼ウキョウ』におけるハジメの存在は言うなれば、
『シャーロック・ホームズ』におけるワトソンの様なものです。
ホームズシリーズが面白いのは読者がワトソンの目を通して
ホームズが立ち向かった様々な事件や謎の解決談を読むからであって、
ワトソン無くしてはホームズは語れないと思います。
それと同様にハジメ無くしては『麻雀鬼ウキョウ』は語れません。
ウキョウとハジメの設定が決まった後、
他のキャラクターも少しづつ考えました。
最初にウキョウとハジメが麻雀で対決する麻雀グループのやられ役達。
麻雀グループの中で実力のある幹部達と謎の多い学園関係者。
ウキョウのライバルとなる副総長の加納などなど……。
こうして連載用のプロットとキャラクター設定が出来上がり、
1話目のネームに取りかかりました。
金銭的な問題?
1話目のネームの第1稿目が完成し、
それを担当の山◯さんが上の人に見せたところ、
思わぬ答えが返って来ました。
「連載はOKだけど、基本設定をやり直せ」と言う事です。
この基本設定と言うのは山◯さんが考えていたもので、
『麻雀はしても、高校生が主人公だから金銭は賭けない』
『そのかわりに持ち点制にして、ゲーム感覚にする』
『将来的には、各都道府県の高校から代表者が出場する大会が開かれる』
などですがこれを全てやり直せと言う事でした。
山◯さんはたとえ漫画の上でも大っぴらに金銭を賭けたギャンブルを書くのはよく無い、
と考えた上での基本設定だったのですが上の人にとっては、
まどろっこしいだけにしか思えなかった様でした。
「解りやすく、現金を賭けさせろ」という上の人の意見に山◯さんは仕方なく、
「それじゃお金は賭けるけど、現金とかは見せない様に書こう」と言って折れました。
しかしマガジンスペシャルで賭けゴルフの漫画をさんざん書いて来た僕は、
「かえって解りやすくなって良いや」と思ったものです。
このようにして週刊連載の話は決まりました。
4.週刊連載は正にライヴ
もの凄い見切り発進

コミックス2巻用のイラストです。
この頃からカラーはほとんど
エアーブラシを使っています。
1話目のネームを直し終えた時点で山◯さんから電話がありました。
「第1回目の掲載が決まったよ、11月の初めの発売号だ」。
しかし、それは恐るべきハードなタイムスケジュールを物語っていました。
と言うのもその時点ですでに9月の残り日数は僅かしかありません。
にもかかわらず1話分のネームも完成しておらず、
当然原稿の書き溜など1枚も無いという有り様でした。
こちらが余りに急な話に黙っていると電話口から山◯さんの声が、
「とりあえずカラーページだけ先に2枚書いてよ」。
3日後の打ち合わせの時にカラー原稿を受け取った山◯さんは、
「本当に大丈夫なの、週刊で書けるの?」と思わず本音を漏らしました。
僕はとにかく仕事をするしか無かったのでこう答えました。
「漫画家はしなきゃならない状態になったら何とかするモンですよ」。
もの凄い見切り発進で連載は始まりました。
目と耳と鼻と
この週刊連載のウキョウを始める際に僕は3つのアイディアを考えていました。
と言うより3つしかアイディアが浮かばなかったと言った方が正解です。
それは視覚の異常に優れた人間と、
つぎに聴覚の異常に優れた人間と、
最後に嗅覚の異常に優れた人間という3つです。
この3人ともその能力を生かして無敵の強さを誇る、
というもので、全然実際の麻雀でできる事じゃありません。
ほとんど超能力の世界です。
この3人がまず三雀士(三銃士?)としてウキョウと戦い、
次に四天王と呼ばれるもっと強い敵が現れてウキョウと戦い、
最後に総長と戦って決着をつける。
こんな具合に進めていこうかな、と考えていましたが、
現実には三雀士は廃止されいきなり四天王が登場する事になりました。
なかなか出ないコミックス
ドタバタと始まった週刊連載はとりあえず回数を重ね、
相変わらず原稿のストックが無いままではありましたが、
何とか3ヶ月は続いていました。
そんなある日打ち合わせで山◯さんが言いました、
「うちは連載していても必ずコミックスが出るとは限らないんだ」。
この一言は実は大きな意味を含んでいました。
というのも僕はそれまでかなりの数のアシスタントを雇い、
原稿を書いていたので正直原稿料だけでは赤字だったのです。
これでもしコミックスが出なくて印税が入ってこなければ、
書けば書く程赤字になるという『連載ビンボー』になってしまうのです。
その後1ヶ月してもコミックスが出ると言う話は無く、
さらに2ヶ月が過ぎました。
原稿はコミックス2巻分は書いたはずです、
しかしコミックスはなかなか出ませんでした。
このままでは本当に生活がヤバいと言う時に山◯さんから、
「おめでとう。1巻、2巻続けてコミックスが出るよ」という知らせがありました。
「はあ〜、ようやくこの苦しみから逃れられる」と思った次の瞬間、
「でもうちはコミックスが売れないと連載終わるから」と言われました。
晴天のへきれき
連載も半年が過ぎコミックスも無事に発売されて、
この漫画もようやく軌道に乗ったかな、と思っていたある日山◯さんから
「ちょっと話があるんだけど……」という電話がありました。
「まさか……、連載が終わりじゃ無いですよね?」恐る恐る聞いてみると、
「いや、連載は続くよ。ただ人事異動があって、担当が変わるんだ」と山◯さん、
「ええ、いつからですか?」
「うん、次回からなんだ……」
こうして突然僕の担当編集者は山◯さんから
横◯さんに変わる事になりました。
次の打ち合わせで引き継ぎが行われましたが、そこで山◯さんが一言、
「横◯くんは僕と違って、麻雀詳しいから頼りになるよ」。
横◯さんは初対面で緊張しているのか少し堅い口調で、
「ええ、まあ……、学生の頃はよく打ちました」と答えました。
それを聞いて僕は横◯さんに質問しました。
「あのう……、年はおいくつですか?」
「さんじゅう◯歳です。」僕と同じ年齢でした。
「それじゃ、最近は麻雀の方は……?」という僕の質問に対し
「いやぁ〜、この仕事に就いてからはちょっと……」との答え。
こうして晴天のへきれきとも言える突然の担当交代が行われました。
5.産みの苦しみと喜び
最初からいなかった総長
担当さんが替わった直後この漫画では最大の難関を迎えていました。
それはいよいよウキョウが副長の加納と対決する、
そしてその後は遂に謎に包まれた総長との戦いに……、
となるはずだったのですが実は総長は初めからいなかったのです。
言い訳がましくなりますがこの『麻雀鬼ウキョウ』は連載当初、
大きな基本設定の変更があった上にネームのストックもまるで無く、
もの凄い見切り発進した漫画だったので、
副長の加納まではキャラクターが出来ていましたが、
それ以降は考えていなかったのです。
ここで急きょ考え付いたのは総長は実はいなくて、
校長と教頭が陰で麻雀グループの糸を引いている、
というよくある学園漫画のパターンです。
それじゃ副長の加納は何の為にその2人の言いなりになっているのか?
それはかつて兄が創り上げた同好会を守る為。
それじゃ女の理事長は何の為にウキョウを学園に呼び寄せたのか?
それは20年前に加納の兄と供に創った同好会を清浄化する為。
それじゃその加納の兄という男は今何処にいるのか?
彼は裏のプロとしてウキョウの前に現れていた。
この前半戦のヤマ場と言える加納とウキョウの決戦は、
本当にギリギリまで考えて考え抜いた末の展開でした。
そして何とかウキョウが勝利する事により全ての問題が解決される。
という流れに持っていく事が出来ました。
この時は寝ても覚めても漫画の事ばかり考えている状態で正直言って辛かったのですが、
最後まで書き切ったおかげで漫画を書く際の、
産みの苦しみと喜びを味わう事が出来ました。
女性キャラの登場

この頃はスクリーントーンでマスキングして
エアーブラシで色を塗っていました。
学園編が終わった後ウキョウはとある雀荘で知り合ったじいさんに誘われ、
どこかの山奥の家に連れていかれます。
ここでこの漫画の後編のキーパーソンである涼と巡り会います。
なんと、僕の今までの作品で初めてのメインの女性キャラの登場です。
この涼が出せたのも実は担当が横◯さんに替わったおかげでした。
というのは僕は講談社時代に担当の命令で、
余り女の子を書かせてもらえませんでした。
チャンピオンに移った後も前担当の山◯さんは、
「勝負ものに女性は禁物だ」との考えから書かせてもらえず、
担当が横◯さんに替わってようやく念願がかなったのでした。
この涼の登場のおかげでハジメは出番が減っていくのですが、
すでに学園編を書き終えたこの段階ではハジメは出て来る必然性が無く、
作者である僕にとっても女の子を書いた方が楽しいので、
今までのハジメの役割は涼にバトンタッチさせました。
ネタに詰まるとキャラでごまかす
この後ウキョウと涼は加納の兄が主催する、
裏の麻雀トーナメントに出場するのですが、
この時僕も担当の横◯さんも全く麻雀のアイディアがありませんでした。
そこで僕が苦し紛れにとった方法は、
『倒されるべくして倒されるイヤなキャラクターを出す』という手段です。
この方法は以外と上手くいったみたいで、
そういうイヤな奴がこてんぱんにやられる回は
いわゆる読者アンケートでもやけに人気が高かったみたいでした。
しかし、この時ふと横◯さんと話したものです。
一生懸命アイディアを練ってウキョウが苦しむ姿を考えた回よりも、
単純なやられ役を出してウキョウがスカッと勝つ回の方が人気があるなんて、
何だかアイディアを考えるのが空しいですね……と。
漫画家や編集者がいかに考えたところで、
その苦しみを読者は知る由も無く、
ただ出る答えは面白いか、面白く無いかのどちらかなのです。
やっぱり書いても儲からない
今どき週刊連載の作品の作画を漫画家が一人でやっている、
なんて思っている人はいないと思いますが、
僕はデビュー作は完全に自分だけで書きましたが、
それ以降は月刊連載の時も読み切り作の時も、
必ずアシスタントの人を何人か雇って作画をしています。
ウキョウの時は週刊連載という事もあって、
手が足りなくなる事を恐れて随分と人を雇いました。
アシスタントを雇うと当然その人件費がかかります。
もちろん皆さん人間ですから食事代もかかりますし、
遠くから通ってくれる人には交通費もかかります。
漫画を書くのに画材とかも勿論かかりますがこの時の、
必要経費のほとんどはアシスタントにかかる費用でした。
連載も1年が過ぎコミックスも5巻まで出たので、
今年の確定申告は恥ずかしい額じゃ無いだろうと、
年明けに収入と支出を計算して基礎控除を引いてみると、
年収は100万円を切っていました。
やっぱり書いても儲かりません……。
6.突然連載終了のお知らせ
![]() |
![]() ウキョウに出て来た女性キャラ達。 この当時は機動戦艦ナデシコにハマッていたので 後藤圭二さんの影響を受けています。 |
残り7回で話をまとめる事
担当が横◯さんに替わって1年以上過ぎた頃。
ようやく原稿のストックも2週分たまり進行にも少し余裕が出来ました。
ウキョウの方はトーナメントが終了して次はどこか旅打ちにでも行かせようか、
などと考えていたところに横◯さんから電話がありました。
「実は……、突然なんだけど、この連載の終わりが決まったんだ」
「はぁ……、突然ですね!!」余りに急な話に僕が呆然としていると、
「とにかくあと7回で話をまとめよう」と言う事で電話は切れました。
あと7回でこのウキョウという物語をいかに終わらせるか、
次の打ち合わせまでその事に僕は集中しました。
そして出した答えは、
麻雀のアイディアよりも各キャラクターをサヤに納める、
と言う事でした。
この考えを横◯さんに伝えると、
「確かに、もう今さらイカサマと言うのも使えないし……」その線で行きますか。
こうして最終回までの展開はほぼ僕の思い通りに決まりました。
幸いな事に副長の加納は行方不明にしてあったので、
彼が父親の元に幽閉されているというのも不自然では無いし、
加納の兄が父親と戦う為にウキョウをパートナーにする事と、
京香の頼みでウキョウが加納を取り戻しに行く事も、
全て一まとめにリンクさせる事が出来ました。
この頃僕は感じたものです。
『漫画のストーリーと言うものは作者が考えるモノでは無く、
漫画の中に出て来るキャラクター達がしっかりしていれば、
自分達で勝手に動いてストーリーを作ってくれる。
作者はその動きを見て物語にまとめれば良いだけだ』。
ラスト1回のネーム
ウキョウの最終回に向けての打ち合わせは、
僕の思い通りにほぼ滞る事無く進みました。
そしていよいよラスト1回のネームが出来上がりました。
僕はどうせこれも大した直しは無いだろう、
と高をくくっていたところ横◯さんからNGが出ました。
「一体何処がいけなかったのだろう?」
僕はけげんな気持ちで打ち合わせに行きました。
そこで横◯さんが最終回のネームを指して一言、
「このハジメと絡んでいる時の涼の態度は、今までの涼らしく無いよ」
との指摘を受けた僕は自分の慢心を恥じました。
「しまった、確かにその通りじゃないか!!
涼はハジメの前では絶対にオロオロなどしない……」。
この事に気付いた僕はその部分をすぐに直すと共に、
横◯さんもこの作品のキャラクターを掴んでくれていたんだ、
と言う感謝の気持ちでした。
そして2000年の8月12日に最終回の原稿は完成しました。
加納は無事に学校に戻り京香と再会し、
加納の兄は父親と和解した様ですし、
加納を連れ戻したウキョウは涼とちょっと良い関係になり、
ハジメは相変わらずハジメのままという、
皆がそれぞれのサヤに納まる事が出来ました。
7.『麻雀鬼ウキョウ』を書き終えて
ウキョウとの2年間
すでにウキョウを書き終えてから1年以上が過ぎてしまった為、
僕としてはもう覚えていない事が多いのですが、
とりあえず約2年のあいだ1度も休む事なく、
連載が続けられた事が何よりでした。
この作品を書く事によっていろいろと経験する事が出来て、
本当に良かったと思っています。
なんと言ってもネームが絶好調で書けている時は、
ウキョウが麻雀を打つ姿や考えている事が手にとる様に解ったものです。
自分が作った漫画の中のキャラクターと一身になれる。
この感覚をもう一度味わいたい為に僕は今次回作を書く準備をしています。
ウキョウ自身はきっとどこかで麻雀を打っている事でしょうが、
残念ながら今の僕にはその姿は見えません。
ひょっとしたら根強い読者の人にはまだ見えているかも知れませんが……。
解説のあとがき
ここまで読んでくれた皆さん、どうも御苦労さまでした。
そして本当にありがとうございました。
このページは漫画の本編を読んでいなければ良く解らなかったり、
或いは読んでいても良く解らなかったりするかも知れませんが、
まぁ、管理人が趣味でやっているホームページなので、
細かい事は大目に見てやって下さい。